祖母のような生活に不自由を
感じている方のお手伝いを
金成 玲音さん(特別養護老人ホーム 介護職員)
ショートステイ担当の介護士として、
利用者さんの介護や日常生活の世話をしています。
特別養護老人ホームは、介護が必要で、お家で生活することが難しい利用者さんに、食事・入浴・排泄などの介護や日常生活の世話、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行っています。
自分はショートステイの担当で、1日の仕事は朝の申し送りで利用者さんの様子を確認することから始まり、お茶出し、食事の介助、トイレ介助などを行います。
レクリエーションだったり、お茶出しだったりで気をつけていることは、利用者の方の目線に合わせて、そして利用者の方が聞こえやすいように声を大きく、はきはきとしゃべるようにすることです。
自分は祖母といっしょに暮らしていたのですが、祖母が少しずつ生活の中で不自由を感じるようになっていくのを見ていました。それがきっかけです。
祖母と同じように生活に不自由になっている高齢の方はたくさんいるはずで、そういう不自由を感じている方のお手伝いをできたらいいなと考え、介護職を選びました。
いろんな利用者さんと関わっていく中で「ありがとう」という言葉をかけてもらえると、とてもやりがいを感じます。
介護職に就いていて良かったと思うのは、担当がショートステイということもあり、いろんな利用者さんと触れ合って、話して、繋がることができるという点です。
また、夜勤中に複数の利用者さんから同時にコールがあった場合に、「この人はすぐ動いてしまう人だから早めに対応する」「その人は『ちょっと待っててください』と言えば待っていてくれる人だから先に声をかけて」などの先輩がたのアドバイスを思い出しながら優先順位をつけて対応することができたとき、自分の成長を感じて嬉しかったです
働いていて「先輩がたとの距離が近いな」と感じます。「うまくいかないな」「つらいな」と思ったとき、先輩に「こういうことがあったんですけど、そういう場合どうしたらいいですか」とか「こういうことができなくてどうしたらいいですか」などと相談すると、みなさんすぐに詳しく教えてくれます。
まだ仕事に慣れておらず、周りに迷惑をかけてしまったとき、先輩に「大丈夫だよ」とフォローしてもらいましたし、職員どうしの会話が多く、仕事の上での情報共有がとてもスムーズです。家族や買い物のことといったプライベートな雑談もよくしています。
勤務のシフトが「早番」「日勤」「夜勤」をふくめ6パターンあり、通勤方法など自分の都合に合わせて選べるのも、働きやすいところですね。
自分はもともとロングステイを担当していて、それからショートステイになりまだ2か月しか経っていません。できないことがまだたくさんあるので、そういうのを1つひとつ覚えていき、先輩がたの少しでも力になれるようになっていきたいと考えています。
今後の目標は、実務を3年積むと「介護福祉士」という資格を取れるので、まずそれを取得すること、そして将来的にはフロアリーダーを任されるようになりたいと思っています。うちの施設は、10人の利用者さんを1つのユニットとして介護サービスを提供するユニットケアのしくみを取っているのですが、各ユニットを管理するユニットリーダーの上に立つのがフロアリーダーです。とても大きな責任が伴う仕事ですが、自分はそういう責任を果たせるような介護士になりたいなと考えています。
そこからスタートして、いろんなことを教わって、様々なことができるようになりました。今は介護福祉士を、将来的にはフロアリーダーを目指してがんばっています。
みなさんにも、挑戦する気持ちを持って挑んでほしいなと思います。