育児をしながらキャリアアップ
瀬楽 明美さん(介護福祉士)
介護福祉士としてご利用者のお宅に訪問し、清潔ケア、入浴介助、排泄ケア、調理、掃除、洗濯等を行っています。
事務所では介護計画の作成やヘルパーのシフト調整、ケアマネージャーとご利用者の情報交換などをします。
以前は訪問入浴サービスをしていたのですが、結婚・出産後に訪問介護サービスに転向しました。それから3年目が経ち、「訪問介護サービス提供責任者」という形で仕事をしています。
わたしが訪問介護の仕事を始めたとき、たくさんの不安があったのですが先輩ヘルパーが相談に乗ってくれて、安心して働ける環境になっていきました。
今は責任者となり私が相談を受ける立場になったので、その頃に感じたことを大切にして対応しています。
トレーナーとして月一回の研修や、いくつかの事業所を回りながら、ひとりひとり、細かいことでもひとつずつ解決して、ひとりで悩まないような環境作りをしています。
人と接することが好きなので、何か人の役に立てることがしたいと思い、この仕事を選びました。
産休明けで仕事をする時は色々と心配がありましたが、わたしが職場復帰をしやすいようにみんなが気を遣ってくれたり、会社も時短勤務にしてくれたりと、問題なく復帰をすることができました。
困ったことがあっても、みんなで話し合って解決してくれます。結婚や出産を経験した女性が多いので、お互いを気遣い合える環境です。
事務所に行くのは週に1回で、基本的に現場には家から直行できて帰りも直帰、報告作業はメッセージアプリでの対応となっているので、育児に費やす時間も確保できています。
ある日、わたしが訪問していたご利用者のご家族から
「すごく大変な仕事だけども、あなたのことを待っている人がいるから、がんばってちょうだい」と言われました。
その時に「ずっとこの仕事をやっていこう」と思い、今があります。
ご利用者のみなさんがそれぞれ病気を抱えていたり一人で住んでいたりする方が多い中で、わたしがお伺いして信頼関係を少しずつ築き、だんだん笑顔が見えるようになってきた時にはとても嬉しく感じます。
寄り添っているという実感があって天職だと感じられて、前向きに仕事に取り組めています。
サービスにお伺いしている立場ではあるのですが、ご利用者に楽しいお話を聞かせていただいて、元気をもらうことがいっぱいあります。
「ケアマネージャー」を目指すというよりは「現場」を重視したいと思っています。ご利用者やヘルパーに頼られる責任者であるために、常に技術や知識を高めていきたいと思います。