もっともっと笑顔が見たい
大山 直寿さん(介護老人保健施設 介護職員)
入浴や食事、排せつなど暮らしのお手伝いのほか、
コミュニケーションも大切にしています。
入社して1年目なのですが、覚えることがたくさんあり、毎日予想外の事が起きて、初めはとても大変でした。なのでその日の計画をイメージトレーニングしてから始めるようにして、予想外のことに柔軟に対応できるように心がけています。
また、今はコロナでご家族と会えないこともあり、おしゃべりができないと家に帰りたい気持ちが強くなるので、できるだけコミュニケーションを取るようにしています。タオルを一緒に畳んでもらうなど、ちょっとした役割を作ることも大切にしています。
きっかけは母です。母は私が生まれる前からずっと介護の仕事をしていて、毎日のように私に仕事の楽しさを話してくれました。私も小さい頃から母の職場でご利用者と楽しくコミュニケーションをして、「こんな仕事がしたい」と思うようになったんです。
就職をする際には、様々な介護施設を見学しました。この仕事はご利用者がいてこそ成り立つので、ご利用者を大切にしている施設に入りたいと思っていました。今の施設ではご利用者との関わりが丁寧で職員同士の私語が少なく、「良いな」と感じて、働かせていただくことになりました。
ご利用者のお手伝いをしたときに、「ありがとう」「助かった」など感謝の気持ちをいただけると、この仕事をやっていて良かった、お役に立てたとやりがいを感じます。最初はおむつ交換が下手で「なんであんたなの」と何回も言われてしまったのですが、半年後にその方に「あなたで良かったわ」と言ってもらえたことが印象に残っています。
また、ご利用者の笑顔を見ていると疲れが消えるので、演歌の勉強をしたり、よく冗談を言ったりしています。施設の行事でダンスを披露したときには「ここに来て良かった」という言葉をもらい、「もっともっと笑わせてあげたい」と思うようになりました。たくさん笑っていただけることは私の元気に繋がっています。
みなさんとても優しいです。マンツーマンで仕事を教えてもらえるので様々なことも覚えることができ、私がミスをしたときも優しく温かい声かけをしてくれます。私の冗談に先輩や上司も笑ってくれて働きやすく、この職場を選んで良かったです。
今後はもっと視野を広げたいと思っています。転ぶリスクの高いご利用者もいるので、そういう方が転ばないよう、しっかり見てあげられる視野を作っていきたいです。
介護職の先輩である母に教えてもらって対処がうまくいくこともあり、改めて母を尊敬しています。色々な施設で経験を積んだ母から知識や声掛けのコツなどをもっと学び、母のように明るく働いていきたいです。
大変だったことはもちろんありますが、楽しいことや嬉しい場面も日々たくさんあり、ご利用者の笑顔を見て元気をもらうことができます。介護の仕事に興味がある方や、人に笑ってもらうことが好きな人はぜひ、働いてみてはいかがでしょうか。